はじめに
みなさん、こんにちは!「さんすうがく」のわかみや先生です。
大学生の皆さんへ就職試験対策として
本日もSPIに関する情報やコツをお届けしていきたいと思います!
今回は「集合」に関する問題です!
集合の単元は高校のときに勉強された方が多いかもしれませんね。
SPIの問題の中でも確率の単元と同じくらいケアレスミスの多いテーマだと思います。
今回の目標は「集合」の問題をベン図を使って解いてくことです。
ベン図の書き方や考え方含めて丁寧に解決していきますので、
一緒に頑張っていきましょう!!
この記事を書いている人はこんな人
「さんすうがく」のSPI対策では「SPI&テストセンター超実践問題集/ナツメ社」の問題を参考に使用させていただいております。このテキストをベースに解説していますので、ぜひお手元に用意していただけるとより理解が捗るかと思います。
[147]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
18人
[147]解説を見てみよう!
この単元の解説はベン図にかかっています。
冒頭でも触れましたが、問題文に書かれていることを素早く図に落とし込めるかが、高得点のカギになります。
全体数60人に対して、
電車を使う人が27人、バスは45人なので、それをまずはベン図に書きましょう。
そして忘れてはいけないのが、電車もバスも使う人がいるということです。
なので、ベン図を重ねて書くように注意しましょう!
ベン図を重ねて書いた後は最後に、比に注目していきましょう。
どちらもやっている人はどちらもやっていない人の3倍なので、
やっていない人を①人と仮定すると、やっている人は③人と表せます。
ここで気をつけて欲しいのは比と実際の数を混ぜて考えてはいけないことです。
実際の人数はわからない、けど比率はわかっているので①人、③人と表せますが、
計算する上では記号を混ぜてしまわないように注意していきましょう。
バスか電車を使う人+どちらも使わない人=全体数なので、
27人+45人−③+①=60人となり、
①人=6人と求めることができます。
今回知りたいのは③なので18人が正解です。
SPI対策:ベン図の考え方
この集合という単元、すべてのポイントはベン図でした。
このベン図をいかに早く正確にかけるかが大事になってきます。
和と差に関する問題〈攻略法〉にも同じように書きましたが、
ベン図は図の書き方の中でもかなり特殊なタイプだと思います。
このベン図は広い範囲の中で複数の事に当てはまる人や数字を数える際に便利です。
実際に例題を考えてみましょう。
1から50までの間に4の倍数または5の倍数はいくつあるか。という問題があったとします。
これをいちいち計算して数えるのはめんどくさいですよね。そこでベン図を使って攻略していきます。
この図だと1〜50までの4の倍数と5の倍数を書いています。
もちろん1〜50の中には4の倍数でも5の倍数でもない数があります。
逆に4の倍数でもあり、5の倍数でもある数(20、40)などもあります。
他に4の倍数だけで5の倍数でない数や5の倍数だけど4の倍数じゃない数があります。
これらをそれぞれ求めて解いていく流れとなります。
ただし、4の倍数+5の倍数とやってしまうと、青い部分を重複して数えてしまうので、
黄+緑−青=4か、5の倍数となります。
[148]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
38人
[148]解説を見てみよう!
問題文が少し複雑に感じてしまうかもしれませんが、こちらの問題も図を書いてしまえば簡単です。
ポイントとなるのが1回目も2回目も正解が10問未満だった人が3人という部分です。
これを言い換えると、1回目か2回目を10問以上正解した人が47人いるということになります。
これがこの問題を解く上でのヒントになります。
ベン図には1回目で10問以上正解した人、2回目で10問以上正解した人を書きます。
そしてもちろん、1回目も2回目も10問以上正解している人がいることもお忘れなく!
1回目か2回目を10問以上正解した人が47人という情報、
そして黄色の部分全体=42+43−□ということから、
両方正解している人が38人いることがわかると思います。
この黄色の部分の面積の求め方は1問前の[147]を参考にしてみてください。
[149]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
①30人
②70人
[149]解説を見てみよう!
さっきよりも少し難易度の高い問題だったと思います。
ここでもベン図を使って解いていきましょう。
問題ごとにベン図を書き直していますがアンケートの内容が違うので、
しっかりと書き分けるようにしていきましょう。
それではやっていきましょう!(解説の簡略化のため、水泳が得意=水泳が好きとしています。)
①問題文より、全体数は300人とすぐにわかります。
どちらも好きではない人を求めるためには、夏と水泳のどちらか、
またはどちらも好きな赤い部分の人数を求めてあげる必要があります。
夏が好きな人は240人、また水泳が好きな人は180人、
そしてどちらも好きな人が150人とすでに必要な情報は揃っているので、
知りたい赤い部分は240+180−150=270人
と求めることができます!
②今度はどちらも嫌いの人がすでにわかっていて、
そこから逆算してどちらも好きな人数を求めるという問題でした。
300人=どちらか、または両方好きな人+どちらも嫌いな人なので
300=240+270−□+10となります。
ここから□=70人と求まるはずです。
[150]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
①31人
②56人
[150]解説を見てみよう!
ベン図でも解けましたが、①のような最も多い場合の人数などは
仮定の考えを使って解くようにしましょう。
①解説でも書きましたが、考えられる最大の数は
土曜日に来なかった44人のうち31人が日曜日に来なかったときです。
こう考えると、そこまで難しくはないですよね?
②こちらもよく考えれば難しくはない問題です。
じっくり考えていきましょう。
日曜日に参加した69人のうち、日曜日だけの人が13人いると問題文に書かれています。
では残りの人はどのような人でしょうか?
残りの人は日曜日だけでなく、土曜日も参加した人ということになりますね。
よって求めたい答えは69−13=56人です。
さて、次からベン図の難易度が格段に跳ね上がります。
3つの円が出てくるベン図です!さあやっていきましょう!
[151]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
①10人
②11人
[151]解説を見てみよう!
はい。難易度爆上げです。
3つの円が出てくる問題でした。
それぞれに重なっている部分があること、
そして3つの円が重なっている部分があることを忘れずに慎重に図を書いていきましょう。
①Rだけの人。このだけというのがポイントです。
これはつまりRとP、RとQの人は含みませんので注意してください。
Rだけの人を求めるには全体の人数から、PまたはQを含む人を引けばいいので、
全体−PまたはQを含む人=Rだけの人
50−(20+28−8)=10人
よってRだけの人数は10人と求められます。
②この問題が難しい理由は、3つの円に重複する人がいたからでした。
ここを理解できるかできないかで、集合に対する苦手意識が大きく変わると思います。
まずはこの重複について考えましょう。
12人の重複のうち、3個の円に入っている1人がさらに1回多く数えられているので、
実際の人数は12−1=11人となります。
どういうことかわからない人も安心してください!
下のセクションで詳しく解説しています!
SPIの最難関問題:ベン図の重複について
いつもよりもわかりやすく、色を意識して書きました。見にくかったらすいません。
まずは2つの円が重複しているとき、
Aには5人、Bには4人がいます。
しかし、実際にいる人は5+4=9人ではなく、
9人−1人=8人になります。
これはオレンジの人を2回数えてしまっているから起こるミスです。
なので数えるときは5+4−1=8人とやってあげましょう。
ここまでは大丈夫かと思います。
ここから、3つが重なっているときのことを考えましょう。
同じようにAには5人、Bには4人、そしてCには6人いますね。
全部足すと15人になるはずが、実際には10人しかいません。
これはオレンジ、緑、紫の人を2回数えてしまっているから、また黒の人を3回数えてしまっているからです!
図を見るとよくわかると思います。
なので、2個の円が重複してしまっているなら1引いてあげなければいけませんし、
3個の円が重複しているなら2引いてあげないといけません!
これがベン図の重複についての考え方でした。
[152]問題に挑戦!
答えを見るにはここをクリック!
①25冊
②21冊
③9冊
[152]解説を見てみよう!
毎度のように最後が一番むずい問題です。
頑張っていきましょう!!
①これは比較的簡単な問題。ベン図を2個書いて求めていきましょう。
心理学に分類はできないけど、教育学に分類はできる本は
教育学の本全体から教育学でもあり、心理学でもある本を引けばいいので
40−15=25冊となります。
解説をよ〜くを読んでください!!!!
絶対理解できるはずです!
②社会学のみが34冊、残りの心理学または教育学に分類されるのは
70+40−15=95冊あることがわかります。
全部足して、いずれかに分類される本が95+34=129冊となります。
よって、どれにも当てはまらない本の数は150−129=21冊です。
③文章に書かれている比の情報を○としてベン図に書き込みましょう。
①、③、⑥を図に書き込めましたか?
ケアレスミスをしてしまうので、気をつけましょう。
問題文より、社会学に分類できる本は64冊、社会学のみに分類できる本は34冊あるので、
⑩=30冊とわかります。
ここから
⑩=30冊
①=3冊となって、
③=9人とわかります。
まとめ
以上がSPIの「集合」の問題でした!
出来るだけわかりやすいように解説を作成しましたがどうでしたか?
少しは苦手意識がなくなったことを祈ります!!
集合ではどうしても重複の部分でこんがらがってしまう人が多いので、いかにそこを克服するかがカギです。
まずは時間をかけてでもベン図を書くこと。これに尽きます。
初めから素早く解ける人なんていません。地道に書き続けることが大事です。
3個の円の重複までしっかり理解できれば、集合の問題で苦労することはないと思いますので、
ぜひ根気よく復習してみてください。