はじめに
みなさん、こんにちは!「さんすうがく」のわかみや先生です。
大学生の皆さんへ就職試験対策として本日もSPIに関する情報やコツをお届けしていきたいと思います!
今回は「売買損益」に焦点を置いた問題です!
実はこの問題の攻略のポイントも「割合と比」になります。
これまで2つの記事で「割合と比」に関する問題を解説してきました。
詳しく知りたい方は先に下の記事をご覧ください!
それでは「売買損益」の問題にチャレンジしていきましょう!
この記事を書いている人はこんな人
「さんすうがく」のSPI対策では「SPI&テストセンター超実践問題集/ナツメ社」の問題を参考に使用させていただいております。このテキストをベースに解説していますので、ぜひお手元に用意していただけるとより理解が捗るかと思います。
[118]問題に挑戦!
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1100円
[118]解説を見てみよう!
まずは仕入れ値についてみていきましょう。
原価が500円で300個あるので仕入れ値は150000円になります。
利益が125000円なので売上なければいけない金額は275000円になります。
ここで定価を①円と仮定します。
仮定すると1割引を○の0.9、
2割引を○の0.8になります。
これを面積図に直して解いていきましょう!!
面積図を書きながら各商品の金額を計算すると、⚪︎の90と⚪︎の160となります。
これらを足し合わせて⚪︎の250が275000円と考えることができます。
よって275000円÷⚪︎の250=1100円となります。
SPI対策:損益算の仕組み
売買損益の基礎問題です!ここで一旦売買損益についておさらいしましょう!
例えば、ある農家がいたとしましょう。彼はリンゴを育てています。
このリンゴを育てるのにかかった費用を“原価”(かかったお金)と呼びます。
原価:仕入れたとき(買ったとき)の値段
農家の人たちはその後、別の人にリンゴを売ります。
このとき、農家の人が儲けるためには“原価”よりも高い値段で売る必要があります。
この価格のことを“定価”(利益を見込んでつける金額)と言います。
定価:それに対して利益(もうけたいお金)を出そうと思って売る価格
利益:定価-原価をして儲かったお金
つまり、原価100円のものを定価160円で売ると60円の利益が出る、ということです。
定価で売ることで、農家の人はお金がもらえ、
リンゴを買った人は欲しかったリンゴを手に入れてみんなハッピー!というわけです。
[119]問題に挑戦!
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123円
[119]解説を見てみよう!
仕入れ値の面積図をかき、そこから情報を付け加えていきましょう。
1割の利益を見込んで定価をつけたので売上は40000円×1.1=44000円、
また個数は1割減ったので、400個×0.9=360個になります。
ここから計算すると1個あたり122.2222円ならば、基準を満たせるので
120円では少し足りません。よって123円が正解となります。
百分率、歩合、少数の関係
続いて百分率、歩合の復習です。
百分率や歩合はそれぞれ異なった表し方で割合を表します。
例えば、百分率は文字通り、全体を100としたときの割合ですが、歩合では10割と表します。
ちなみにこれらは数字で表すと1になるので気をつけてください。
120の100%は12000ではなく、120ですよね?
これは120×1(100%)と無意識に計算しているからです。
これらの単位に気をつけて問題に取り組みましょう。
[120]問題に挑戦!
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11500円
[120]解説を見てみよう!
途中から金額を変えたところがポイントでした。
原価の2割5分を見込んで定価をつけたので、
400円×1.25=500円となります。
しかし、そこから1割引いて売り切ったので最終的な価格は450円になります。
また個数についても考えてみましょう。
初めは80個で売っていて、残りを売り切ったので70個になります。
ここから面積図を書いていきましょう!
面積図から面積(金額)を求めて利益を計算で求めましょう。
元々の仕入れ値は400円×150個で60000円になります。
ここから実際に売り上げた金額を求めると、
40000円+31500円=71500円となり、11500円の利益を出すことができます。
[121]問題に挑戦!
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720円
[121]解説を見てみよう!
損益算に限った話ではありませんが、SPIや中学受験ではわからない数を仮定することが大事になります。
今回はそれの発展で、わからないものを2つの数字で置けるかがポイントになっていました。
今回の問題だと1つの記号で問題を解こうとすると思いのほかめんどくさかったりします。
こういうとき、めんどくさいなと感じたら記号を2つ使って構いません。
ただし、記号(文字)を2つ使うときは2つの文字が入った式を2つ立てる必要があります。
そこに気をつけて文字をおきましょう。
今回はPとQの値段をそれぞれ⚪︎と◻︎で仮定して解いていきます。
2割増、4割増なのでそれぞれの料金を⚪︎の1.2、◻︎の1.4と表すことができます。
これを踏まえて2つの式を作り、連立方程式で解きましょう。
(小学生は同じ記号を作って、記号を統一していきましょう。)
最後に求めたい数をしっかり確認しましょう。
今回は①ではなく、○の1.2です!!
①を600円と求めましたら1.2倍することで答えを計算できます!
[122]問題に挑戦!
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20円
[122]解説を見てみよう!
極めてシンプルでいい問題だと思います。
百分率の基礎ができているか?利益や売り上げの仕組みがわかっているか?
そんなことを問われている1問だったと思います。
もともと250円の品物に、2割の利益を見込んで定価をつけるので
250×1.2となります。しかしそこからさらに1割引なので、
300円×0.9で270円になります。
この図をきちんと書くことができれば、答えを出すのはそう難しくはなかったと思います。
[123]問題に挑戦!
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450円
[123]解説を見てみよう!
こちらもしっかりと金額を追って計算していきましょう。
原価、定価、値下げ後の定価の3つの価格に分かれています。
ここでわかっている情報を書き込んでいきましょう。
赤→黄→緑→青の順番で解説が書かれていることをお忘れなく!
定価が600円とわかったので、そこからかける情報を記入していきます。
すると、値下げした後の金額が540円とわかり、
同時にそれが原価を①円とした時の○の1.2円に相当するとわかります。
ここから原価を求めていくと450円と出るはずです。
ちなみに中学受験でもこれと似た問題があります。小学生には負けないぞ!という方は
是非チャレンジしてみてください。
[124]問題に挑戦!
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40円
[124]解説を見てみよう!
簡単そうに見えてあれ?結構難しいな?というタイプの問題でした。
落ち着いて解いていきましょう。
損益算の基本は仕入れ値を①と仮定して解いていきます。
売値は100円と言われているので利益は100−①円になります。
同様に仕入れ値が15%アップしたときの利益も同じように計算すると、
(100−○の1.15)円となります。
ここの割合が1割減ったので、式を立てることができます。
1割減ったということは9割残っているということなので×0.9で計算します。
売値が100円のときの利益は100−①円で、
1割減って(100−○の1.15)円となっているのでここから計算式を立てます。
すると①を40円と求めることができ、答えにたどり着けます。
[125]問題に挑戦!
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①144円
②600円
[125]解説を見てみよう!
①実際に数字が出てきているので使ってあげましょう。
1200円の4割増しなので定価は1200円×1.4=1680円となります。
ここから2割引されるので1680×0.8=1344円。
よって利益は売り上げ−原価なので144円となります。
②こちらの問題の方が少々手強かったのではないでしょうか。
わからない数を仮定して解いていく問題でした。
ここで重要なのは何を①とするかでした。
しっかりと先の計算ができるように仮定していきましょう。
今回、原価を①とおくか、最後の金額を①とおくかではやりやすさが100倍も変わってきます!
しっかり見極めて計算していきましょう。
今回は原価を①とすると計算がとっても簡単でした。
原価を①とすると、4割増しの利益を見込んだ後に2割引を行うので、
①×1.4×0.8で最終的な金額は○の1.12となります。
今回分かっている情報は利益の72円なので、
○の1.12–①=○の0.12
○の0.12=72円
と答えを求めていきます!
①=600円!!!
[126]問題に挑戦!
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①36個
②308円
[126]解説を見てみよう!
損益算もこれで最後です。頑張りましょう!!
①35%の利益を見込んで定価をつけたということは原価を①とすると定価は○1.35となります。
○1.35が999円と言われているので原価は999円÷○1.35=740円。
つまり1個当たりの利益が259円になります。
トータルの売り上げが9324円なので、
個数を面積図を使って求めると、
9324円÷259円=36個となります。
②これも一見難しそうに見えますが、なんてことはありません。
しっかり図を書いて攻略していきましょう。
280円で100個仕入れたので仕入れ値は28000円となります。
最終的に25%の利益が欲しいので、28000円×1.25=35000円売り上げたいということがわかります。
はじめの60個を378円で売ったので、残りの売りたい金額は全部で12300円(35000円-60個×378円)。
残りの個数は40個なので計算すると、
12320円÷40個=1個当たり308円必要と求めることができます。
まとめ
以上がSPIの損益算、いわゆる売買損益でした!!
日常的に見かけるものなので、イメージはしやすいのではないかと思いますが、
やっぱり頭でやるよりも図を整理して書いた方がわかりやすいと思います。
また、基本の基本からやり直したいという方は「割合と比」や面積図から解き直すことをお勧めします!!