はじめに
みなさんこんばんは!
今回も中学受験でよく出てくる算数の問題を解いていきましょう〜
今日挑戦する問題は「売買算」とよばれるお金に関する問題です!
さっそく復習からしていきましょう!
売買損益の考え方
そもそも売買損益ってな〜に?
売買損益とは、ものを売ったり買ったりしてお金の動きを見るような問題のことを言います。
漢字にすると、売る、買う、損する、利益を得ると書きますね。
このように物を売ったり買ったりしてお金がどのように流れていくのかを注目していきましょう。
たとえばここでは、赤い小人が100円で買ったリンゴを、黄色い小人に500円で売っていますね。
そうなると、赤い小人はリンゴを売って、黄色い小人がリンゴを買って、黄色い小人はもともと100円のりんごを500円で買っているのでお金だけ考えると損していて、逆に赤い小人は400円の利益を得ていることになります。
百分率、歩合の考え方の復習
百分率が○%、歩合は□割と表す!
もう1点だけおさえておいてほしいのが歩合と百分率などの割合を表す考え方についてです。
説明はこちらの上図でしていますが、大丈夫でしょうか??
右側の図とセットでよく確認してから問題を解いていきましょう!
問題に挑戦!
解答
答えを見るにはここをクリック!
2000円
この記事を書いている人はこんな人
解説を読んで「 割合と比 」を攻略しよう!
STEP1:割合の考え方の復習
STEP1、STEP2は考え方の復習です。
ここが分かっていないと問題を解くことができないので、きちんと確認しておくようにしましょう。
ちなみに、この割合の考え方を使う問題はこちらです。
時間ある受験生は確認しておくといいと思います。
2教科の点数の割合からそれぞれの点数を求めるには?
STEP2:売買損益の復習
次に売買損益の確認をしましょう!
売買損益のおさらい
たとえば、リンゴを育てるお金を100円とすると、このリンゴの原価は100円と書くことができますね。
スーパーやコンビニに売るとき、100円より安いお金で売ったら農家の人は1円ももうかりません。
なので原価よりも少し高い120円とかで売るとします。
これを定価120円といいます。
ちなみに、売るお金を高くしすぎると、誰も買ってくれないので少しだけ高くするのが普通です。
農家の人は100円で育てたものが120円で売れたので20円もうかった→ハッピー
買った人は120円で欲しかったリンゴをすぐに手にすることができた→ハッピー
これが売買損益の基本の考え方でしたね!
STEP3:問題文を図にしよう!
さて、いよいよ問題を解いていきましょう。
まずは問題文を図にしましょう!
原価=ある品物のもともとのお金で、定価は原価の3割増しの利益を見こんでつけます。
今回原価のお金を①と仮定すると、利益は3割なので○の0.3、よって定価は○の1.3となりますね。
原価の3割増しなので、①×1.3=○の1.3、と書くこともできます。
STEP4:あとは計算で解くだけ!
この○の1.3が2600円となっているので、あとは計算していきましょう。
①=2600円÷○の1.3ですので、
①=2000円となりました。
以上で今日の問題は終わりです!おつかれさまでした〜!
利益を見込んでつけた定価から原価を求める問題のまとめ
今回の問題で大事なポイント
売買損益の考え方(STEP2)
・原価:もともとのお金(例→りんごを育てるためにかかったお金)
・定価:売るお金(売る人はお金、利益がほしいので原価よりも高い値段で売る)
・利益:売る人がもうけたお金
仮定する考え方(STEP3)
・もし○○が□□だったら〜と考えること
今回は売買損益の問題でしたね。
売買損益の問題は出てくる単語が多いと思うのではじめに、で教えた考え方をよく確認してください!
「定価」「原価」「利益」などの単語の意味は分かっているかな?
ちなみに、売買損益の問題では基本的に原価を①として計算することが多いです。なぜなら原価から利益を見込んで定価をつけるからです。
今回は原価を①とすると3割の利益(○の0.3=30%の利益)を見こんで定価は○の1.3になりましたね。
今後もっとむずかしい問題も出てくるので簡単なうちに、売買損益の仕組みを理解しましょう。